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2024.08.22

コラム

加齢に伴う腰の痛みの原因と早期対策の重要性

こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。前回の「膝の痛み」に続いて、今回は「痛み」についてです。年齢を重ねるにつれて、腰痛に悩む人が増えていきます。

以下では、加齢に伴う腰痛の主な原因と、早期に行うべき対策について改めて解説していきます。

この記事を書いている筆者は、リハビリテーション専門職として歴16年、トレーニング歴6年の経歴で、現在も毎日リハビリテーションを実施しています。今回もこういった筆者が解説していきます。

 

加齢に伴う腰の痛みの原因と早期対策の重要性

加齢に伴う腰痛は、骨や筋肉、関節などの加齢による自然な変化が影響していることが多いです。

日常生活や仕事に支障をきたすなど、腰痛が慢性化する前に、早期対策を行うことが非常に重要です。

 

加齢に伴う腰痛の主な原因

椎間板の変性

加齢により椎間板(脊椎の骨と骨の間にあるクッションのような組織)が変性し、弾力性が失われていきます。これにより、衝撃吸収能力が低下し、腰にかかる負担が増加します。この状態が続くと、椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症といった腰痛の原因となる疾患が発生しやすくなります。

骨粗鬆症

加齢に伴い、骨密度が減少し、骨がもろくなります。特に女性は閉経後に骨粗鬆症のリスクが高まります。ちょっとした転倒や姿勢の変化で圧迫骨折を引き起こし、これが腰痛の原因となることがあります。

筋肉の衰えと筋力の低下

加齢により筋肉量が減少し、特に背筋腹筋など腰を支える筋肉の力が低下します。これにより、姿勢を維持するために過度な負荷が腰にかかり、腰痛を引き起こしやすくなります。

関節の変形

加齢に伴う関節の変形(変形性腰椎症)は、腰椎の関節が摩耗し、骨同士が直接擦れ合うことで痛みが生じます。変形によって神経が圧迫されることもあり、これが腰痛の原因となることもあります。

生活習慣の影響

加齢とともに、運動不足や不適切な姿勢、過剰な体重などの生活習慣が腰痛を引き起こしやすくします。特に長時間の座位や悪い姿勢は、腰に過剰な負担をかけ、痛みを引き起こす要因となります。

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早期対策の重要性

加齢による腰痛は避けられないと考えられがちですが、適切な早期に対策を行うことで、痛みの発生を予防したり、悪化を防いだりすることが可能です。

腰痛が慢性化してしまうと、痛みの管理が難しくなり、生活の質を大きく損なう可能性が高まります。そのため、加齢に伴う腰痛に対して早期に対策を行うことが重要です。

 

日頃の対策5選

1定期的なストレッチと柔軟運動

腰痛予防には、腰やその周辺の筋肉を柔らかく保つことが大切です。日々のストレッチを習慣化し、筋肉の柔軟性を保つことで、腰にかかる負担を軽減できます。特に、太ももや股関節のストレッチは、腰の可動域を広げるために有効です。例えば、ヨガやピラティスなどの柔軟性向上に役立つ運動もおすすめです。

2体幹トレーニングの実施

体幹(コア)を鍛えることで、姿勢が改善され、腰にかかる負荷が軽減される可能性があります。背筋や腹筋を強化する運動を日常的に取り入れ、腰を支える筋肉をしっかりと鍛えることが大切です。プランクヒップリフト(お尻上げ)など、自宅でも簡単にできるエクササイズから始めてみましょう。

3正しい姿勢の維持

日常生活での姿勢が悪いと、腰に余計な負担がかかります。特にデスクワークを行う方は、椅子の高さや机の位置を適切に調整し、腰に負担の少ない姿勢を意識しましょう。また、長時間同じ姿勢を続けるのではなく、定期的に立ち上がって体を動かすことも効果的です。

4適切な体重管理

適正な体重を維持することは、腰痛の予防にとって非常に重要です。バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせることで、無理なく体重をコントロールしましょう。また、肥満は腰痛のリスクを高めるだけでなく、生活習慣病などの健康問題も引き起こす可能性があるため、早めの対策が必要です。

5定期的な医療機関でのチェック

腰痛が慢性化する前に、定期的に医療機関でチェックを受けることが重要です。整形外科などの専門医師や、リハビリテーション専門職である理学療法士などに相談し、現在の腰の状態を把握しておきましょう。

特に、長期間腰痛を感じている場合や、痛みが強くなってきた場合は、早期の受診が重要です。医師や理学療法士の指導の下で適切な治療を受けることができます。

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ちなみに、当院では診察やレントゲン等で状態を評価し、正しい診断が出来るよう努めています。症状や状態に応じて、MRIやエコーも活用しながら、症状の原因究明を行っています。

治療においても、お薬の処方、関節注射、リハビリテーションでの徒手療法や運動療法、物理療法などその人、その症状に応じた治療プログラムを提案しています。
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まとめ

加齢に伴う腰の痛みは、早期に適切な対策を取ることで、そのリスクを大幅に軽減することができます。椎間板の変性や筋肉の衰えなど、加齢に伴う体の変化は避けられないものの、日常的なケアや運動、生活習慣の見直しを行うことで、腰痛を予防し、生活の質を向上させることができます。

腰痛が日常生活に支障をきたす前に、今すぐできる対策を始めましょう。

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