2025.10.23
コラム
年末に増える「腰痛・膝の痛み」──関節からのSOSサインかも

こんにちは。
愛知県安城市の 松井整形外科 です。
本年も残すところ2ヶ月と少し。実は、年末は関節痛や腰痛が特に増える時期です。
寒さや生活リズムの変化が重なり、身体に負担がかかりやすくなる季節。今回は「年末と関節痛の関係」と「痛みを悪化させないための対策」を、実例を交えながらわかりやすく解説します。
◆ なぜ年末になると腰痛や膝の痛みが増えるのか?

原因は「寒さ」「生活の変化」「疲労」の3つが大きく関係しています。
① 寒さで血流が悪くなり、関節や筋肉がこわばる

冬の冷えは、腰痛や膝の痛みを悪化させる代表的な原因です。気温が下がると血管が収縮し、血流が悪くなります。血の巡りが滞ることで筋肉が硬くなり、関節の動きも悪くなって痛みが出やすくなるのです。
💡ワンポイント発見!
寒い時期に「動くと痛い」と感じる方も多いですが、実は軽く体を動かすことで血流が改善し、痛みが和らぐことがあります。“冷える→動かない→さらに硬くなる”という悪循環を断ち切ることが大切です。
② 年末の「大掃除」「買い出し」が関節への負担に

普段あまり使わない動作を急に行うことで、筋肉や関節に過度なストレスがかかります。
📍実例:70代女性・主婦の方
「普段は掃除機を軽くかける程度ですが、年末に床を拭いたり、窓を磨いたりしていたら、翌日から腰がピキッと痛くなって…。」
このように、しゃがむ・ひねる・伸ばす動作を繰り返す大掃除は、腰や膝、肩の関節に大きな負担をかけます。特に「掃除の合間に休憩を取らない」「冷えた状態で無理をする」ことで、ぎっくり腰や膝の炎症につながるケースが少なくありません。
③ 忙しさとストレス、睡眠不足による体調の乱れ

年末は仕事の締めや行事などで忙しく、睡眠時間が減る方も多いでしょう。しかし、睡眠不足やストレスは筋肉の回復を妨げ、関節の炎症を悪化させる要因になります。
💡意外なポイント!
「夜遅くまで動いている」「食事が不規則」も痛みの原因になります。夜間に分泌される“成長ホルモン”は、筋肉や関節の修復を助けるため、睡眠の質を上げることも関節痛予防につながるのです。
④ 運動不足による筋力低下

寒さで外出を控えると、自然と運動量が減ります。すると、膝や腰を支える筋肉が弱り、ちょっとした動作でも痛みを感じやすい体になってしまいます。
💡新しい気づき
関節を守るのは「骨」ではなく「筋肉」。特に太ももの前側(大腿四頭筋)やお尻の筋肉(大臀筋)は、膝や腰を支える“天然のコルセット”のような役割を果たしています。運動不足は関節痛の「静かな引き金」なのです。
◆ 年末の腰痛・膝痛を防ぐための5つの対策

① 冷えから関節を守る
- 湯船にしっかり浸かる
(シャワーだけは血流が戻りにくい) - カイロを腰や膝に貼る
- サポーターやレッグウォーマーを活用する
体を温めることで、筋肉がほぐれ、関節液の循環も良くなります。
② 大掃除は「計画的に」「無理なく」
1日で全部終わらせようとせず、“掃除を分割”するのがコツです。
- 高い場所は踏み台を使用
- 重い物は台車を使って運ぶ
- 腰を曲げず、膝を曲げてしゃがむ
「動作の工夫」で腰や膝への負担を大幅に減らせます。
③ ストレッチで体をやわらかく
朝や家事の合間に、次のような簡単ストレッチを取り入れましょう。
- 太もも前後を伸ばす(膝痛予防)
- 肩回し(肩こり・五十肩予防)
- 背伸び・腰のひねり(腰痛予防)
💡ヒント
ストレッチは「回数よりも継続」。1回30秒でも、毎日続けることで体は確実に変わります。
④ 軽い運動を習慣に
寒い時期でも、ウォーキングや椅子に座ったままの足上げ運動などを続けることで、関節の動きが保たれます。動かすことで関節液が潤滑し、痛みが軽減されやすくなるのです。
⑤ 痛みを感じたら早めの受診を
「年末だから様子を見よう」は危険です。軽い違和感のうちに受診することで、症状の悪化を防げます。年末年始に痛みを持ち越さないよう、早めの対応をおすすめします。
◆松井整形外科の診療

当院では問診、診察、レントゲン検査、必要に応じてMRI・エコー検査などを組み合わせ、原因を正確に評価します。
治療例
・お薬の処方
・関節注射
・リハビリテーション
(徒手療法・運動療法・物理療法)
⭐様々な方法を組み合わせ、患者様それぞれの症状に応じた最適な治療方法を提案しています。
アクセス・診療曜日
📍 愛知県安城市法連町8番地11
🚗 駐車場53台完備
🚃JR安城駅より徒歩約10分/名鉄南安城駅より徒歩約5分
🚌名鉄バス 松井整形前より徒歩約1分/あんくるバス 松井整形前より徒歩約1分
🏥予約不要
📅月曜~土曜(※木曜、土曜も診療あり)
◆ まとめ:年末の関節痛・腰痛・膝痛は“生活のリズム”がカギ

- 寒さや疲労、ストレスが痛みを引き起こす
- 冷え対策・ストレッチ・無理のない動作で予防
- 睡眠や栄養、筋力維持も重要
- 痛みを感じたら早めの整形外科受診を
smile and support by松井整形外科(愛知県安城市)