2024.09.05
コラム
腰椎椎間板ヘルニアについて知ろう
こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は、「腰椎椎間板ヘルニア」についてです。原因や早期に受診したい症状サインなど、治療例も併せて解説しています。
腰椎椎間板ヘルニアって?
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の骨の間にあるクッションのような役割を果たす椎間板が、何らかの原因で飛び出してしまい、神経を圧迫することで起こる症状のことです。
原因
加齢
年を取るとともに、椎間板が弾力を失い、傷つきやすくなります。
重い物の持ち上げ
不適切な姿勢で重い物を持ち上げると、椎間板に大きな負担がかかります。
繰り返しの動作
同じ姿勢や動作を長時間続けると、椎間板に負担がかかりやすくなります。
スポーツ
激しいスポーツや間違ったフォームでの運動も、発症のリスクを高めます。
先天的な要因
椎間板の構造に生まれつき異常がある場合もあります。
早期受診のサイン
安静にしていても痛みが改善しない
休息をとっても痛みが引かない場合は、整形外科などの専門医に相談しましょう。
痛みとともに痺れや感覚異常がある
足に痺れや感覚異常がある場合は、神経が圧迫されている可能性があります。
排尿・排便の異常
尿が出にくい、便が出にくいといった症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
早期受診が重要な理由
症状の悪化を防ぐ
放置すると、神経の圧迫が強まり、痛みや痺れがより広範囲に広がる可能性があります。また、筋肉が委縮し、歩行困難になる場合もあります。
合併症のリスクを減らす
長期にわたって症状が続くと、慢性的な腰痛や、尿が出にくい、便が出にくいといった合併症を引き起こす可能性があります。
適切な治療法を選択できる
早期に受診することで、医師は症状の程度を正確に評価できます。患者さんに合った最適な治療法を選択することができます。
日常生活の質の向上
整形外科など専門医による適切な治療を受けることで、痛みや痺れが改善され、日常生活の質が向上が期待できます。
具体的な治療例
お薬の処方
痛み止めや消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤などが処方されます。
運動療法・物理療法
リハビリテーション専門職による運動指導、温熱療法、電気療法、牽引療法などを行い、痛みを軽減します。
ブロック注射
神経の根元に薬を注射し、痛みを和らげます。
手術
症状が重度の場合に限りますが、他の治療法で改善が見られない場合に行われます。
当院では
ちなみに、当院では診察やレントゲン等で状態を評価し、正しい診断が出来るよう努めています。症状や状態に応じて、MRIやエコーも活用しながら、症状の原因究明を行っています。
治療においても、お薬の処方、関節注射、リハビリテーションでの徒手療法や運動療法、物理療法などその人、その症状に応じた治療プログラムを提案しています。
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日々の生活でできること!椎間板ヘルニアの予防と対策
椎間板ヘルニアは、一度なってしまっても、適切な治療と予防を行えば、症状の改善が見込めます。
正しい姿勢
日常生活において、正しい姿勢を心がけましょう。猫背は椎間板に負担をかけるので注意が必要です。
ウォーミングアップ
運動をする前には必ずウォーミングアップを行い、体を温めましょう。特にラジオ体操などの動的ストレッチがおススメ。
ストレッチ
日常的にストレッチを行い、体の柔軟性を高めましょう。状態に応じた方法を医師やリハビリテーション専門職に相談しましょう。
筋力強化
特に、お腹と背中の筋肉を鍛えることで、腰を支える力が強くなります。リハビリテーション専門職などの指導を受けるとより効果的です。
体重管理
肥満は腰への負担を増やすので、適正体重を維持しましょう。日々の食事管理と運動が大切になります。
冷やす・温める
症状によって、冷やす・温めるなどの対処法が異なります。医師やリハビリテーション専門職の指示に従って行いましょう。
まとめ
椎間板ヘルニアは、決して珍しい病気ではありません。早期に適切な治療を受けることが大切です。日頃から正しい姿勢を心がけ、体を動かして健康な状態を維持しましょう。
smile and support by松井整形外科