2025.11.17
コラム
【朝の腰痛】起きてすぐ腰が痛いのはなぜ?原因と改善方法を整形外科が解説

こんにちは。
愛知県安城市の 松井整形外科 です。
「朝起きると腰が痛い…」「しばらく動いていると楽になるけど、朝は特にツラい」
このような『朝の腰痛』を訴える方は非常に多くいらっしゃいます。
日中はそれほど痛くないのに、寝起きだけ痛むというのは、いったいなぜでしょうか?
朝に腰痛が出やすい理由とは?

寝ている間の「血流低下」と「筋肉のこわばり」
睡眠中は身体をほとんど動かさないため、筋肉や関節の血流が低下しやすくなります。特に腰まわりの筋肉(腰部起立筋や多裂筋)は、日中の姿勢保持で酷使されているため、休息中に一時的な硬直状態(こり)が生じやすいです。
朝起きて動き出すと徐々に血流が戻り、痛みが和らぐ――これは典型的なパターンです。
「寝姿勢」や「寝具」が合っていない
腰痛のある方に多いのが、合わないマットレスや枕による姿勢の乱れです。
柔らかすぎるマットレス
→ 腰が沈み込み、背骨が湾曲
硬すぎるマットレス
→ 腰の自然なS字カーブが崩れる
高すぎる枕
→ 首〜背中の緊張が腰へ波及
つまり、「寝ている間に腰へ負担をかけている」ケースが意外に多いです。
椎間板の水分吸収による“朝の膨張”
背骨のクッションである「椎間板」は、日中に圧力を受けて水分を失い、夜間にその水分を再吸収して回復します。
朝はその膨張が最大になるため、一時的に椎間板内圧が高くなり、神経や靭帯が刺激されやすい状態となります。特に椎間板ヘルニアや変形性腰椎症の方は、この影響を強く受けます。
放置してはいけない「朝の腰痛」のサイン

次のような症状がある場合は、単なる寝姿勢の問題ではなく、整形外科の受診が必要です。
動かしても痛みが改善しない
足にしびれや重だるさがある
夜中に痛みで目が覚める
咳やくしゃみで腰に響く
発熱・体重減少を伴う
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・圧迫骨折などの可能性があるため、早めに診察・画像検査を受けることをおすすめします。
自宅でできる!朝の腰痛改善・予防法

① 起床前に「軽い寝たままストレッチ」
こわばった腰筋に強い負担がかからないように、まずは布団の中でできる簡単ストレッチ。
両膝を立て、左右にゆっくり倒す
片膝を抱えて、腰を軽く伸ばす
深呼吸しながら腹部をふくらませる(腹圧トレーニング)
これだけで腰の血流が促されます。
② 寝具を見直す
寝具は腰痛対策の“隠れたキーポイント”です。
マットレスは「腰が沈まず、背中が浮かない」適度な硬さ
枕は「仰向けで首がややS字を描く高さ」
腰痛のある方は、寝姿勢の改善=治療の一部と考えましょう。
③ 朝の「動き出し」を意識する
起床後すぐの前かがみ動作(洗顔・靴下を履くなど)は椎間板に強い圧をかけます。
起きてから5〜10分ほどは、立ったままの姿勢や軽い歩行で体を慣らしてから、前屈や家事動作を行いましょう。
日中の習慣も“朝の腰痛”に影響

実は、朝の痛みの原因は「日中の姿勢」にもあります。
長時間のデスクワーク
中腰姿勢での作業
片側重心で立つクセ
これらが腰筋や椎間板に負担を蓄積し、夜間にその疲労が現れます。こまめなストレッチや正しい座り姿勢の習慣づけが、翌朝の腰痛予防にもつながります。
松井整形外科での診断と治療

当院では問診、診察、レントゲン検査、必要に応じてMRI・エコー検査などを組み合わせ、痛みの原因を正確に評価します。
治療例
・お薬の処方
・関節注射
・リハビリ
(徒手療法・運動療法・物理療法)
⭐様々な方法を組み合わせ、患者様それぞれの症状に応じた最適な治療方法を提案しています。
アクセス・診療曜日
📍 愛知県安城市法連町8番地11
🚗 駐車場53台完備
🚃JR安城駅より徒歩約10分/名鉄南安城駅より徒歩約5分
🚌名鉄バス 松井整形前より徒歩約1分/あんくるバス 松井整形前より徒歩約1分
🏥予約不要
📅月曜~土曜(※木曜、土曜も診療あり)
まとめ

「朝だけ痛いから大丈夫」と放置してしまう方も多いですが、その状態が慢性化すると、腰椎の変性や筋バランスの崩れを引き起こします。
早めの受診で正確な診断を受け、運動療法・姿勢指導・生活改善を組み合わせることで、再発しにくい“腰にやさしい生活”を実現できます。
愛知県安城市の松井整形外科では、腰痛の原因を姿勢・筋力・生活習慣など視点から総合的に評価し、リハビリ専門職による運動療法やストレッチ指導を行っています。「朝起きると腰が痛い」などお悩みの方は、お気軽に松井整形外科までご相談ください。