2025.10.30
コラム
【夜中に脚が攣る理由】原因と対策を整形外科が解説|松井整形外科(愛知県安城市)

こんにちは。
愛知県安城市の 松井整形外科 です。
「夜中に脚がつって、痛くて目が覚める」「最近よく足がこむら返りする」
実は、脚のつり(こむら返り)は単なる一時的な筋肉のけいれんだけでなく、体や神経の不調のサインであることもあります。
まずチェック!こんな症状があれば整形外科を受診しよう

脚がつる以前に、次のような症状がある場合は整形外科の受診をおすすめします。
足のしびれや感覚の鈍さがある
歩くとふくらはぎや太ももが痛くなるが、休むと楽になる
夜だけでなく日中も頻繁に脚が攣る
足の冷えやむくみが強い
脚の痛みやこわばりが数週間以上続く
腰痛を伴って足がしびれる・力が入りにくい
お薬の服用後から脚が攣りやすくなった
単なる「筋肉の疲労」ではなく、腰や神経・血流の異常が関係している可能性があります。整形外科では、原因の特定と再発予防を目的としたリハビリテーションを行うことができます。
夜に脚が攣る(こむら返り)の主な原因

① 筋肉の疲労
長時間の立ち仕事や運動後の疲労なども原因の一つ。疲労した筋肉ではカルシウムの制御がうまくいかず、過剰な収縮=“攣り”が発生します。
特に中高年では筋肉量や血流の低下により、より攣りやすくなります。
② 電解質(ミネラル)の不足
ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどの電解質は、筋肉と神経の信号伝達に不可欠。汗をかいたあとや水分を控えた際に失われると、筋肉が過剰に反応して攣りが起こります。
特に冬の暖房環境でも「隠れ脱水」が起こりやすく、注意が必要です。
③ 血行不良
冷えや長時間の同一姿勢により、下肢の血流が滞ると、酸素と栄養が届きにくくなります。その結果、筋肉の働きが不安定になり、睡眠中に攣りが起きやすくなります。
④ 脱水
「寝るだけなのに脱水?」と思う方も多いですが、睡眠中も汗や呼気で水分は失われます。夜間トイレを避けて水分を控えると、筋肉の興奮が高まり攣りやすくなります。
⑤ 神経や代謝の異常
腰椎の病変(椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症)や糖尿病性神経障害では、神経の伝達が乱れ筋肉が誤って収縮します。頻繁に起こる場合は、整形外科で神経伝達や血流を含めた検査を受けましょう。
脚の攣りを防ぐための5つの対策

①就寝前のストレッチとマッサージ

寝る前にふくらはぎを軽く伸ばすストレッチを習慣にしましょう。
🔹おすすめストレッチ
入浴後にふくらはぎを手で揉むようにマッサージすると血流が促進され、筋肉の緊張が緩みます。
②こまめな水分・ミネラル補給

「喉が渇いた」と感じる前に少しずつ水を飲むのがポイント。また、発汗が多い季節や運動後には、スポーツドリンクや経口補水液で電解質を補いましょう。
③ミネラルを含む食事

食事からの栄養補給も大切です。
- カリウム:バナナ、ほうれん草、アボカド
- カルシウム:牛乳、ヨーグルト、小魚
- マグネシウム:ナッツ類、豆腐、海藻
栄養バランスを意識することで、筋肉や神経の働きを安定させます。
④血流を良くする生活習慣

長時間の座りっぱなし・立ちっぱなしを避け、1時間ごとに軽いストレッチや歩行を取り入れましょう。冷えを防ぐために靴下を着用したり、入浴で身体を温めるのも有効です。
⑤睡眠環境の見直し

冷えや寝姿勢も「こむら返り」に関係します。
- 脚を冷やさないようにレッグウォーマーを使用
- マットレスの硬さを調整(腰や脚への圧迫を軽減)
- 寝返りしやすい寝具で血流を保つ
快適な睡眠環境は、夜間の脚の攣りを予防する大切なポイントです。
松井整形外科の診療

当院では問診、診察、レントゲン検査、必要に応じてMRI・エコー検査などを組み合わせ、各症状の原因を正確に評価します。
治療例
・お薬の処方
・関節注射
・リハビリテーション
(徒手療法・運動療法・物理療法)
⭐様々な方法を組み合わせ、患者様それぞれの症状に応じた最適な治療方法を提案しています。
アクセス・診療曜日
📍 愛知県安城市法連町8番地11
🚗 駐車場53台完備
🚃JR安城駅より徒歩約10分/名鉄南安城駅より徒歩約5分
🚌名鉄バス 松井整形前より徒歩約1分/あんくるバス 松井整形前より徒歩約1分
🏥予約不要
📅月曜~土曜(※木曜、土曜も診療あり)
まとめ

脚の攣りは、一見軽い症状に思えても、体の異常を知らせる初期サインであることも少なくありません。
「ただの脚がつるだけ」と放置せず、繰り返す症状がある方は、神経・血流・筋肉の状態を早めに確認することが、再発予防の第一歩です。
脚のつり・しびれ・痛みなどでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。