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2025.06.23

コラム

四十肩と五十肩の違いとは?原因・症状・治療法を解説

こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回のテーマは「四十肩と五十肩の違い」です。

「最近、肩が上がらない」「腕を動かすと激痛が走る」


そんなお悩みで検索していると、よく見かけるのが「四十肩」や「五十肩」という言葉。実はこの2つ、違う病気ではなく、同じ肩の疾患を指していることをご存じでしょうか?

今回は、四十肩と五十肩の違い、症状、原因、そして治療法について解説します。肩の痛みでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

四十肩と五十肩は同じ病気?違いは「年齢」だけ

結論から言うと、四十肩と五十肩は医学的には同じ病気を指します。正式な病名は「肩関節周囲炎(けんかんせつしゅういえん)」といいます。

「40代で発症すれば四十肩、50代で発症すれば五十肩」と、呼び方が年齢によって変わるだけです。症状や治療法に明確な違いはありません。

四十肩・五十肩の主な症状

以下のような症状が見られる場合、四十肩・五十肩の可能性があります。

✅ 腕を上げると肩に痛みが走る
✅ 洗髪や着替えの動作がつらい
✅ 夜中にズキズキと肩が痛む(夜間痛)
✅ 背中に手が回らない
✅ 肩が動かしにくい、硬い(可動域制限)

これらの症状は、肩の関節を構成する筋肉や腱、関節包が炎症を起こしているサインです。

なぜ起こる?四十肩・五十肩の原因

肩関節は全身の中でも非常に複雑な構造をしており、年齢とともに組織が劣化しやすい部位です。

【主な原因】

  • 加齢による組織の変性(腱・関節包などの老化)

  • 血流の低下

  • 長年の肩の使い過ぎや負担

突発的に強い力が加わったわけではなくても、中高年以降は自然に炎症が起こることがあるため、特別な外傷がなくても発症します。

放置するとどうなるの?

「自然に治るから放っておけばいい」と思いがちですが、放置すると肩の可動域が長期間制限されることがあります。痛みが落ち着いても、肩の動きが元通りにならず、服の脱ぎ着や洗髪が不自由なままになる方もいらっしゃいます。

松井整形外科の治療方法

松井整形外科では、患者さまの症状や生活スタイルに合わせた治療提案を行っています。

✔ 画像診断

レントゲンや超音波検査で、他の疾患(腱板断裂や石灰沈着など)との区別を正確に行います。

✔ 保存的治療

  • 消炎鎮痛剤(内服・外用)

  • お注射での治療

  • 温熱療法など物理療法

  • 理学療法士等による運動指導(リハビリテーション)

✔ リハビリの重要性

当院の理学療法士や作業療法士が、痛みを悪化させない適切な運動を丁寧に指導します。間違った運動や体操は逆効果となるため、専門職と行う運動療法が大切です

症状が似ている他の病気に注意

  • 腱板断裂(50代以上に多い)

  • 石灰沈着性腱炎(急激な激痛を伴う)

  • 変形性肩関節症(関節の変形による痛み)

自己判断ではなく、正確な診断が非常に重要です。

肩の痛みは松井整形外科へ

四十肩・五十肩は、適切な治療とリハビリを行うことで、早期の回復が期待できます。肩の痛みや違和感に気づいたら、早めにお近くの整形外科を受診してください。

📍 松井整形外科では、肩の痛みに対応する診療体制を整え、患者さま一人ひとりに合った治療をご提案しています。