2025.05.15
コラム
こんな腰痛は受診が必要かも
― 日常に潜むサインを見逃さないために ―
こんにちは。愛知県安城市の松井整形外科です。今回のテーマは「腰痛」についてです。
腰痛は誰にでも起こり得る症状ですが、実はその背景にはさまざまな病気や身体のトラブルが隠れていることがあります。自然に軽快する場合もありますが、なかには医療機関での診察や治療が必要なケースも少なくありません。
今回は「受診が必要となる腰痛の特徴」と、「腰痛の背景にある代表的な疾患」、「整形外科でご提案できる治療」についてご紹介します。
自然に治らない腰痛は要注意?
一時的な疲労や姿勢の乱れが原因のこともありますが、次のような症状がある場合は、整形外科での受診をおすすめします。
◆ こんな腰痛は受診をおすすめします
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安静にしても1週間以上痛みが続く・悪化している
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おしりや太もも、足先にまでしびれ・痛みが広がる
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朝の起床時に強いこわばりや痛みがある
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発熱や体重減少を伴っている
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転倒や事故後に腰が痛くなった
このような症状がある場合は、椎間板や神経、関節、骨などに何らかの異常がある可能性もあります。
腰痛に関係する代表的な疾患【5選】
腰痛の原因となる疾患は数多くありますが、以下のようなものが比較的よく見られます。
1.腰椎椎間板ヘルニア
背骨のクッションである椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで腰痛や足のしびれ・痛みを引き起こします。
2.変形性腰椎症(加齢性変化)
背骨や椎間板の加齢による変化で、慢性的な腰痛や動作時の不快感が起こります。
3.脊柱管狭窄症
神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、歩行時に足がしびれる、休むと楽になるといった症状が現れます。
4.圧迫骨折(骨粗しょう症性骨折)
高齢者や骨密度の低下がある方は、軽い転倒や負荷でも背骨が潰れるように骨折することがあり、急激な腰痛を伴います。
5.腰椎すべり症
背骨の一部がずれることで神経を刺激し、腰痛や下肢の痛み・しびれの原因になることがあります。
当院でご提案できる治療例
松井整形外科では、患者さまの症状や生活背景を丁寧にお伺いしながら、必要に応じて検査(レントゲンやMRI)を行い、症状の原因に応じた治療をご提案しています。
◆ 主な治療内容
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お薬処方
痛みや炎症を和らげる内服薬、湿布、塗り薬などを症状に応じて処方します。 -
リハビリテーション
専門の理学療法士と連携し、筋肉や関節の柔軟性向上、正しい姿勢や運動の指導などを行います。 -
ブロック注射
痛みの強い方には、お注射での痛みの緩和を目指す方法もあります。 -
コルセットの作成・装着指導
腰を安定させることで痛みの軽減を図ります(必要な方に限り対応)。 -
運動指導・生活習慣のアドバイス
再発防止のため、日常生活での姿勢や動作の工夫をお伝えします。
※治療内容は症状・年齢・ご希望に応じて調整します。手術が必要と判断される場合は、適切な医療機関へご紹介するケースもあります。
早めの相談が、長引かせない第一歩
腰痛は我慢してしまいがちですが、放っておくことで慢性化したり、日常生活に支障をきたすケースもあります。
早い段階で整形外科を受診することで、症状の原因がはっきりし、適切な治療やリハビリにより回復のサポートが可能となります。
「この腰痛、いつまで様子を見ればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方は、どうぞお気軽に松井整形外科までご相談ください。