2024.11.05
コラム
肩の痛みについて
こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は「肩の痛み」についてです。肩の痛みは、多くの方が抱えている悩みのひとつ。
本コラムは、肩の痛みの原因となりやすい整形外科疾患を、なるべく簡単に解説・紹介していきます。状態の自己判断、自己解決が難しい場合が多いため、既に症状がある方は早めに整形外科など専門医へ受診をお勧めいたします。
５つの原因疾患
肩周囲に痛みや違和感を感じている場合は、下記疾患の可能性を疑います。
腱板断裂
症状
・上腕を上げる際に痛みが出る
・夜間痛がある
・力が入りづらい
原因
・加齢による腱の変性
・急性の外傷（肩を強く捻挫など）
・反復的な肩の使い過ぎ
五十肩（肩関節周囲炎）
症状
・全方向への動きが制限される
・じっとしている時や夜間に痛みが出る
原因
・ 原因は完全には解明されていないが、加齢や肩の使いすぎなどが考えられる
石灰沈着性腱板炎
症状
・突然の激しい痛み
・肩を動かすと痛みが悪化する
原因
・腱にカルシウムが沈着し、炎症が起こる
変形性肩関節症
症状
・慢性的な痛み
・肩の動きが制限される
・コキッという音が鳴る
原因
・加齢による関節軟骨のすり減り
・過去の外傷
肩関節不安定性
症状
・肩が脱臼しやすい
・肩がはずれるような感覚がある
原因
・繰り返しの脱臼
・先天的な関節のゆるみ
治療法は？
治療法は、疾患の種類や症状の程度によって異なります。
お薬処方
消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤など
リハビリテーション
温熱療法、超音波療法などの物理療法や運動療法など
関節内注射
炎症を抑えるお薬など関節内に注射
手術
腱の修復、関節鏡手術など
当院では
当院では診察やレントゲン等で状態を評価し、正しい診断が出来るよう努めています。
症状や状態に応じて、MRIやエコーも活用しながら、症状の原因究明を行っています。治療においても、お薬の処方、関節注射、リハビリテーションでの徒手療法や運動療法、物理療法などその人、その症状に応じた治療プログラムを提案しています。
※当院のリハビリテーションについてはこちらをチェック
※当院の診療案内はこちらをチェック
日常生活で気をつけたいこと
肩を冷やさない
温かいタオルなどで肩を温める
肩を動かさないでいるのはNG
適度な運動を心がける
正しい姿勢を保つ
猫背は肩に負担をかける
まとめ
肩の痛みは、放置すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があり、自己解決が難しい場合もあります。もし既に肩の痛みを感じている場合は、早めに整形外科など専門医を受診し、適切な治療を受けることをお勧めいたします。
本コラムが皆さまの健康の一助となれば幸いです。
smile and support by松井整形外科