2024.10.21
コラム
肉離れについて知る
こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は「肉離れ」についてです。なるべく簡単に解説していますので、気になる方は是非参考にされてください。また、すでに症状がある方は早めに整形外科など専門医へ受診をお勧めします。
目次
◎肉離れってどんな怪我?
◎肉離れの症状5選
◎肉離れの原因5選
◎肉離れの治療法
◎肉離れを予防するには?
◎当院では
◎まとめ
肉離れってどんな怪我?
スポーツや運動中に急に痛みを感じて、そのあと動けなくなってしまった経験はありませんか?それはもしかしたら、肉離れかもしれません。肉離れは、筋肉が強く収縮したときに、筋繊維や筋膜の一部が損傷したり断裂したりする状態を指します。
肉離れの症状5選
激しい痛み
筋肉を動かそうとすると、患部に鋭い痛みを感じます。
腫れ
患部が腫れ上がり、赤くなることがあります。
内出血
皮膚の下に青あざができることがあります。
筋肉の硬直
患部が硬くなり、動かなくなることがあります。
力が入らない
患部に力が入らず、日常生活に支障が出る場合があります。
肉離れの原因5選
ウォーミングアップ不足
十分な準備運動を行わずに運動を開始すると、筋肉が冷えている状態のため、肉離れが起こりやすくなります。
急激な動作
ジャンプやダッシュなど、急に力を入れる動作は肉離れの原因となります。
オーバーユース
長時間同じ動作を繰り返すことで、筋肉が疲労し、肉離れを起こしやすくなります。
筋力不足
筋肉が弱いと、負荷がかかったときに肉離れを起こしやすくなります。
柔軟性の低下
筋肉が硬いと、急に伸びたときに肉離れを起こしやすくなります。
肉離れの治療法
肉離れの治療法は、怪我の程度や部位、経過時間などによって異なりますが、一般的には以下のステップが考えられます。
1.初期治療:RICE処置
肉離れ直後に行うRICE処置は、腫れや痛みを軽減し、回復を早める上で非常に重要です。
Rest(安静)
患部に負荷をかけないように、安静にします。
Ice(冷却)
氷嚢などで患部を冷やし、腫れや痛みを鎮めます。1回15~20分を目安に、1時間~2時間間隔で行います。
Compression(圧迫)
弾性包帯などで患部を圧迫し、出血や腫れを抑えます。
Elevation(挙上)
患部を心臓よりも高い位置に保ち、腫れを軽減します。
2.医療機関での治療
RICE処置を行った後、必ず医療機関を受診しましょう。医師は、症状の程度を評価し、適切な治療法を選択します。
お薬処方
痛み止めや消炎鎮痛剤、筋肉の炎症を抑える薬などが処方されることがあります。
物理療法
超音波治療、電気治療、温熱療法などを行い、血行を促進し、痛みを軽減します。
リハビリテーション
筋肉の柔軟性を回復させ、筋力を強化するためのリハビリテーションを行います。
手術
筋肉が完全に断裂している場合や、神経や血管を損傷している場合など、手術が必要となることがあります。
3.回復期
急性期を過ぎると、リハビリテーションが中心となります。リハビリテーションでは、以下のことを行います。
ストレッチ
患部の柔軟性を回復させます。
筋力トレーニング
弱くなった筋肉を強化します。
機能訓練
日常生活動作やスポーツ動作を取り戻します。
治療期間
肉離れの治療期間は、怪我の程度によって大きく異なります。軽度の肉離れであれば数週間で回復することもありますが、重度の肉離れの場合は数ヶ月かかることもあります。
治療における注意点
医師の指示に従う
自己判断で治療をやめたり、別の治療法を試したりしないようにしましょう。
無理な運動は避ける
リハビリテーションは医師や理学療法士の指示に従い、無理のない範囲で行いましょう。
定期的な受診
治療経過を観察するため、定期的に医師に診てもらいましょう。
肉離れを予防するには?
肉離れを予防するためには、以下の点に注意しましょう。
ウォーミングアップ
運動前に必ずしっかりとウォーミングアップを行い、筋肉を温めて柔軟性を高めましょう。
ストレッチ
運動前後のストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、肉離れ予防に効果的です。
無理のない運動
自分の体力に合った運動を行い、無理のない範囲で運動しましょう。
筋力トレーニング
筋肉を強化することで、肉離れのリスクを低減できます。
栄養バランス
バランスの取れた食事を心がけ、筋肉の修復に必要な栄養素を摂取しましょう。
当院では
当院では診察やレントゲン等で状態を評価し、正しい診断が出来るよう努めています。
症状や状態に応じて、MRIやエコーも活用しながら、症状の原因究明を行っています。治療においても、その人、その症状に応じた治療プログラムを提案しています。
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※当院の診療案内はこちらをチェック
まとめ
肉離れは、適切な処置と治療を行えば、多くが治る怪我です。しかし、放置すると、慢性的な痛みや可動域制限を引き起こす可能性もあります。肉離れを予防するためには、日頃から運動習慣を身につけ、身体の状態に注意を払うことが大切です。
この記事が、皆さまのお悩みを解消する一助となれば幸いです。
smile and support by松井整形外科