2024.10.03
コラム
捻挫について知る
こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は「捻挫」についてです。症状や原因などをなるべく簡単に解説していますので、気になる方は、是非参考にされてください。
目次
◎捻挫とは?
◎捻挫が起こりやすい部位
◎捻挫の種類
◎捻挫の症状
◎捻挫の原因
◎捻挫の診断
◎捻挫の予防
捻挫とは?
捻挫は、関節を構成する靭帯が、外力によって伸ばされ過ぎたり、切れてしまったりすることで起こる損傷です。関節が不自然な方向にひねられたり、急に強い力が加わったりすると、靭帯がその力に耐えきれずに損傷してしまいます。
捻挫が起こりやすい部位
捻挫が起こりやすい部位としては、以下のような箇所が挙げられます。
足首
日常生活でもっとも起こりやすい部位です。足首の関節は可動域が広く、ちょっとした段差や足元の悪い場所での転倒などで捻挫を起こしやすい構造になっています。
膝
スポーツ活動中によく捻挫が起こります。特にバスケットボールやサッカーなど、急な方向転換やジャンプを伴うスポーツで起こりやすいと言えます。
足指
足指をぶつけたり、重いものを落としてしまった際に捻挫することがあります。
手首
転倒時に手をついてしまった場合や、スポーツ中に手をひねってしまった場合などに捻挫が起こります。
捻挫の種類
捻挫は、靭帯の損傷の程度によって以下のように分類されます。
第1度捻挫
靭帯がわずかに伸びている状態。痛みや腫れは軽度で、関節の動きも比較的良好です。
第2度捻挫
靭帯が部分的に断裂している状態。痛みや腫れが中等度で、関節の動きが制限されます。
第3度捻挫
靭帯が完全に断裂している状態。痛みや腫れが強く、関節が不安定になり、体重を掛けることが困難になります。
捻挫の症状
捻挫の症状は、靭帯の損傷の程度によって異なりますが、一般的には以下の症状が見られます。
痛み
捻挫した部位に強い痛みを感じます。
腫れ
患部が腫れ上がります。
熱感
患部が熱を持ちます。
内出血
皮膚が青黒く変色します。
関節の動きが悪くなる
患部を動かすと痛みが増したり、動かなくなったりします。
捻挫の原因
捻挫の原因としては、以下のようなものが挙げられます。
スポーツ
急な方向転換、ジャンプ、接触プレーなど
転倒
段差につまづいたり、滑ったりして転倒した場合
重い物を持ち上げる
不適切な姿勢で重い物を持ち上げた場合
捻挫の診断
医師は、患部の触診やレントゲン検査、MRI検査などを行い、捻挫の程度や損傷の部位を診断します。
捻挫の治療法は、靭帯の損傷の程度や患者の状態によって異なりますが、一般的にはRICE処置、固定、お薬の処方、物理療法などが行われます。
RICE処置
Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったもので、初期の応急処置として重要です。
固定
患部を固定することで、損傷した靭帯を保護し、痛みを軽減します。
お薬処方
消炎鎮痛剤や筋肉弛緩剤などを用いて、痛みや炎症を抑えます。
物理療法
温熱療法、超音波療法などを行い、血行を促進し、組織の修復を促します。
捻挫の予防
ウォーミングアップ
運動前には必ずウォーミングアップを行い、筋肉を温めて柔軟性を高めましょう。
ストレッチ
日常的にストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。
足元の確認
足元が暗い場所や段差がある場所では、注意して歩きましょう。
適切な運動
運動の種類や強度、回数を自分に合ったものにすることが大切です。
足首の強化
足首を強化する運動を取り入れることで、捻挫のリスクを減らすことができます。
まとめ
捻挫は、日常生活やスポーツで起こりやすい怪我ですが、適切な応急処置と治療を行うことで、症状の悪化を防ぎ、早く回復することができます。ウォーミングアップやストレッチをしっかり行い、足元にも注意を払いましょう。
捻挫をしてしまったら、自己判断はせず、早めに整形外科など医療機関を受診することをおすすめします。
smile and support by松井整形外科