2024.09.23
コラム
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)について知ろう
こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は四十肩・五十肩とも言われている「肩関節周囲炎」についてです。症状や原因などをなるべく簡単に解説していますので、肩周囲の症状にお困りの方は、是非参考にされてください。
目次
◎症状って?具体的にどんな感じ?
◎なぜなるの?原因は?
◎症状が出たらどうすればいい?
◎当院では
◎日常生活で気をつけたいこと
◎最後に
症状って?具体的にどんな感じ?
肩関節周囲炎、いわゆる四十肩・五十肩は、肩の痛みと動きの制限が主な症状です。
痛み
・ 動かす時だけでなく、安静時にも痛むことがあります。
・ 夜間痛が強く、寝られない方もいます。
動きの制限
・腕が上がらない、後ろに回せない、服を着替えづらいなど、日常生活に支障が出る場合があります。
・肩関節が硬くなり、動きがぎこちない感じになります。
なぜなるの?原因は?
主に以下のことが原因と考えられています。
加齢
・中高年以降、特に50歳代に多くみられます。
・関節や筋肉の老化が原因の一つと考えられています。
肩周囲の使いすぎ
・特定の動作を繰り返す仕事やスポーツなどで、肩に負担がかかりやすくなります。
血行不良
・肩周りの血行が悪くなると、組織の修復が遅れ、炎症が長引く可能性があります。
症状が出たらどうすればいい?
まずは医療機関を受診
・X線検査やMRI検査などを行い、他の病気との鑑別が必要です。
・医師の指示のもと、適切な治療を受けましょう。
痛み止めや湿布
・医師から処方されたお薬を使用することで、痛みを緩和できます。
運動療法、温熱療法
運動やストレッチは、五十肩の改善には大変重要な対策です。運動やストレッチを行う場合には、段階(炎症気、筋拘縮期、回復期)に応じた正しい治療方法を行う必要があります。
・炎症期
必要以上に肩をこわばらせないことが大切な時期。ひどい痛みが治まってから、まずは簡単な運動療法から行います。リハビリテーション専門職など、専門職の指導が必要な段階です。
・筋拘縮期
肩周辺の硬さを取り除いていく段階。この時期は、無理をすると痛みをぶり返すこともあるので、慎重に少しずつ動かす範囲を広げていきます。
・回復期
この段階では速やかな回復を図ります。日常生活の方法は人それぞれ。生活様式に応じたリスク回避の方法や、必要な筋肉の強化など、リハビリテーション専門職などの指導を受けながら、積極的に自主トレーニングが取り組める時期です。
当院では
当院では診察やレントゲン等で状態を評価し、正しい診断が出来るよう努めています。
症状や状態に応じて、MRIやエコーも活用しながら、症状の原因究明を行っています。治療においても、お薬の処方、関節注射、リハビリテーションでの徒手療法や運動療法など、その人、その症状に応じた治療プログラムを提案しています。
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日常生活で気をつけたいこと
無理な運動は避けましょう
・痛みを我慢して運動すると、症状が悪化することがあります。
・医師やリハビリテーション専門職である理学療法士の指導のもと、無理のない範囲で行いましょう。
肩を冷やさないようにしましょう
・冷えは血行不良を引き起こし、症状を悪化させる可能性があります。
・温かい衣服を着用したり、肩を温めるようにしましょう。
正しい姿勢を心がけましょう
・猫背など、悪い姿勢は肩に負担をかけます。
・肩甲骨を意識して、背筋を伸ばすようにしましょう。
最後に
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)は、早期に治療を開始することで、症状の改善が期待できます。
もし、肩に痛みや違和感を感じたら、早めに整形外科などの専門医に受診することをおすすめします。
smile and support by松井整形外科