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2024.09.12

コラム

腰椎圧迫骨折について知ろう

こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は、「腰椎圧迫骨折」についてです。症状や原因などをなるべく簡単に解説していますので、症状に覚えのある方は、是非参考にされてください。

目次
◎腰椎圧迫骨折ってどんなもの?
◎日頃の骨折予防
◎骨粗しょう症について知ろう
◎当院での検査、治療
◎まとめ

 

腰椎圧迫骨折ってどんなもの?

腰椎圧迫骨折とは、腰椎(腰の骨)がつぶれてしまう骨折のことです。特に、骨がもろくなっている状態の骨粗しょう症の方によく見られます。

具体的な症状は?

 強い腰痛

寝返りや起き上がりなど、体を動かす際に特に痛みが強くなります。

叩打痛

骨折している周囲を軽く叩くと、痛みを感じたり、痛みが強くなります。

姿勢の変化

背中が丸くなるなど、姿勢が変化することがあります。

神経症状

しびれや痛みなどが、足に現れることがあります。

 

原因は何?

骨粗しょう症

骨がもろくなる病気で、最も多い原因です。

強い衝撃

高所からの転落やしりもちなど、強い力が腰にかかることで起こることがあります。

長時間の同じ姿勢

デスクワークなど、長時間同じ姿勢をとることも、腰椎に負担をかけ、骨折の原因となることがあります。

 

日頃の骨折予防

足腰の筋力を鍛え転倒を予防し、更に骨粗しょう症を予防することが、腰椎圧迫骨折を防ぐ一番の近道です。

適度な運動

ウォーキングや軽い運動は、足腰の筋力を鍛えながら、骨を強くすることにも役立ちます。ただし、無理のない範囲で行うようにしましょう。整形外科などの専門医理学療法士などリハビリテーション専門職の指導を受けることが望ましいです。

バランスの取れた食事

カルシウム、ビタミンDを積極的に摂りましょう。牛乳、ヨーグルト、小魚、緑黄色野菜などがおすすめです。

日光浴

ビタミンDの生成を促し、カルシウムの吸収を助けます。

定期的な健診

骨密度検査を受けることで、早期発見・早期治療につながります。

 

骨粗しょう症について知ろう

骨粗しょう症は、自覚症状がないまま進行することが多い病気です。早期発見・早期治療が大切です。

骨粗しょう症は、骨の密度が低下し、骨がもろくなる状態を指します。この症状は、特に加齢とともに進行し、骨折などの2次的な怪我を引き起こす可能性があります。しかし、適切な運動は骨粗しょう症の予防や改善に役立つと考えられます。

骨粗しょう症の基本知識

症状
骨粗鬆症になっても、痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などです。
骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。また、背中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んだりします。

原因と病態
からだの中の骨は生きています。同じように見えても、新たに作られること(骨形成)と溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返しています。骨粗鬆症は、このバランスが崩れることでおこり、骨がスカスカになってきます。骨粗鬆症は圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。

「骨粗鬆症(骨粗しょう症)」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる (joa.or.jp) 2024.9.9

 

また過去のコラムでも『骨粗しょう症』について詳しく解説していますので、良ければご一読ください。

骨粗しょう症!?気になる対策や原因を解説

【骨粗しょう症】:日常生活で意識してほしいこと10選

骨粗しょう症と運動:整形外科のリハビリテーション専門職が解説

 

当院での検査、治療

当院では、骨粗しょう症が疑われる方が来院された際には、まず骨粗しょう症に起因する骨折(大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折など)を過去にしたことがあるかを確認します

その後、骨密度検査を施行し、その結果骨密度が低値である場合は採血を行いどのような原因で骨粗しょう症になっているかを調べるようにしています。

過去の骨折の有無、骨密度、採血結果や内科疾患を総合的に考慮して、たくさん有る骨粗しょう症のお薬の中からその方に必要なお薬を選択します。もちろん、必要に応じて運動の提案や指導なども行っています。

 

まとめ

腰椎圧迫骨折は、早期発見・早期治療が大切です。日頃から、バランスの取れた食事、適度な運動、日光浴を心がけ、骨を丈夫に保ちましょう。何か気になることがあれば、お近くの整形外科など専門医師に相談されてください。

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