愛知県安城市で整形外科・内科・リハビリテーション科の診療を行う松井整形外科「お知らせ・コラム」ページ

MENUCLOSE

News

お知らせ・コラム
 

2024.08.15

コラム

【夏バテ対策】食事など日頃の工夫

こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は「夏バテ」について。

当院では整形外科的な疾患に対して、リハビリテーションを治療として提案することが多いですが、リハビリテーションプログラムの一環で、ご自身でも日常生活に運動を取り入れていただくご指導もしています。

そこでやっかいなのが夏の暑さ。
夏バテで運動どころではない!ごもっともだと思います。

そこで今回は「夏バテ」をテーマに、夏バテを乗り越える工夫を解説していきます。無理なく運動を継続していくために、ご自身で行えることがあれば、是非取り入れみてください。

【夏バテ対策】暑い夏を乗り越えよう

夏バテの症状

以下の症状が現れた場合は、夏バテを疑い早めの対策が必要です。

・全身の倦怠感
・食欲不振
・消化不良
・頭痛
・めまい、立ちくらみ
・イライラや不安感
・睡眠障害

 

夏バテの原因

高温多湿による体温調節の乱れ

夏の気温が上がると、私たちの体は汗をかくことで体温を下げようとします。しかし、湿度が高い環境では汗が蒸発しにくくなり、体温が十分に下がらず、熱が体内にこもりがちです。

この状態が続くと、自律神経のバランスが崩れ、体温調節がうまくいかなくなり倦怠感や食欲不振、頭痛などの症状が現れます。

冷房による冷え過ぎ

外の暑さから逃れるために室内で冷房を強く使いすぎると、体が冷えすぎてしまいます。急激な温度差が自律神経に負担をかけ、体調不良を引き起こすことがあります。

水分不足と電解質のバランスの乱れ

夏は汗をかくことで水分だけでなく、ナトリウムカリウムなどの電解質も失われます。これらが十分に補われないと、筋肉のけいれんや頭痛、倦怠感などの夏バテの症状が現れます。

食欲不振による栄養不足

暑さにより食欲が低下すると、必要な栄養素が不足し、体力が低下します。特に、ビタミンミネラルタンパク質が不足すると、体が疲れやすくなり、回復力も低下します。

睡眠不足

暑さや湿気により、質の良い睡眠が取れなくなることがあります。睡眠が十分に取れないと、体が十分に回復せず、日中の疲労感が蓄積します。

また、睡眠不足は自律神経のバランスを崩しやすくし、夏バテの症状を悪化させることがあります。

 

夏バテ対策

適度な冷房の使用と室内環境

冷房の温度を設定する際は、外気との温度差が大きくなりすぎないように心がけましょう。冷房を使う際には扇風機を併用して空気を循環させると、冷えすぎを防ぐことができます。

十分な水分補給と電解質の補充

喉が渇く前に、こまめに水分を摂ることが大切です。特に、汗をかいた後には、水分だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液を摂取することで、電解質も補うことができます。

アルコールカフェインは利尿作用があるため、これらの飲み物の摂取は控えめにしましょう。

バランスの良い食事

食欲がなくても、栄養バランスを考えた食事を摂ることが重要です。特に、ビタミンB群ビタミンCミネラルを多く含む食品を積極的に摂取することで、疲労回復を促進します。

適度な運動

軽い運動を日常的に行うことで、汗をかく習慣をつけ、体温調節機能を鍛えることができます。これを暑熱順化と言います。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。

質の良い睡眠を確保する

冷房をつけっぱなしにする場合は、タイマー機能を使って自動で切れるように設定すると、体が冷えすぎるのを防ぐことができます。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を作りましょう。

 

夏バテに良いとされる食べ物

梅干し

梅干しにはクエン酸が豊富に含まれており、疲労回復に効果的です。また、ナトリウムが含まれているため、汗で失われた塩分を補うことができます。

トマト

トマトにはリコピンが多く含まれており、抗酸化作用があります。また、ビタミンCが豊富で、免疫力の向上や疲労回復を助けます。水分も多く含んでいるため、夏の水分補給にも役立ちます。

きゅうり

きゅうりは95%が水分でできており、体を冷やし、熱を下げる効果があります。また、カリウムが豊富で、体内の塩分バランスを整えるのに役立ちます。

とうもろこし

とうもろこしにはビタミンB1や食物繊維が豊富に含まれており、エネルギー代謝を促進し、消化を助けます。夏バテで食欲が低下したときにも、食べやすい食材です。

豚肉

豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれており、糖質をエネルギーに変える代謝を助け、疲労回復を促します。夏バテの際に不足しがちなタンパク質も補えるため、積極的に摂取したい食品です。

 

まとめ

日頃から適切な冷房の使用、水分と栄養のバランスの取れた食事、そして質の良い睡眠を心がけることが、夏バテ対策の基本です。

またリハビリテーションも含め、日頃の適度な運動は、筋力や体力を改善することはもちろんのこと、体温調整機能を鍛える効果もあり、夏バテ対策にもなります。

ご自身で行えることから取り入れていただき、健康的にこの暑い夏を乗り越えていきましょう。

 

smile and support by松井整形外科