2024.08.08
コラム
【肋骨が痛い⁉】肋骨骨折の症状と原因
こんにちは。
愛知県安城市の松井整形外科です。今回は「肋骨骨折」についてです。
肋骨骨折もしくはヒビは、普段の生活で起こりうる骨折の一つです。
「呼吸をすると違和感を感じる」「押すとピンポイントで痛みを感じる」など、症状としては特徴的かつややわかりにく症状もあります。
この記事では、肋骨骨折を疑う症状や原因について簡単に解説していますので、ご参考になれば幸いです。
【肋骨の骨折⁉】肋骨骨折の症状と原因
肋骨骨折を疑う症状
肋骨骨折は、その位置や程度により症状が異なりますが、以下のような症状が一般的に見られます。
-
胸部の激しい痛み
骨折部位に強い痛みを感じることが多いです。特に、深呼吸や咳、笑う際に痛みが増すのが特徴です。
-
圧痛
骨折部位を押すと痛みが生じることが多く、これを圧痛と呼びます。
-
腫れとあざ
骨折した部位に腫れや内出血が見られることがあります。これにより、皮膚が青紫色に変色することもあります。
-
呼吸がしにくい
痛みにより深呼吸ができないため、呼吸が浅くなり、息苦しさを感じることがあります。
-
骨の異常な動き
骨折部位が不安定になり、動くと異常な動きを感じることがあります。これにより、骨折部位で音が鳴ることもあります。
肋骨骨折の原因
-
労働や家事作業
労働や家事作業での骨への過度なストレスで骨折やヒビが起こることもあります。
-
スポーツ
身体を激しく動かすサッカーや野球、格闘技など試合後に違和感を覚えることがあります。
-
遊び
中高年以上の方であれば、子供や孫との遊び、じゃれ合いの最中(抱っこなども)に思いがけず肋骨へ衝撃が加わることがあります。
-
骨粗しょう症
根本的な問題として、中高年以上の方(特に女性)であれば、骨粗しょう症が問題になっている事が多い印象。肋骨に限らず骨折しやすい状態になっていることがあります。
骨粗しょう症についてはコチラをチェック☟
骨粗しょう症!?気になる対策や原因を解説
骨粗しょう症 当院の対応
骨粗しょう症が疑われる方が来院された際には、先ず骨粗しょう症に起因する骨折(大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折など)を過去にしたことがあるかを確認します。その後、骨密度検査を施行し、その結果骨密度が低値である場合は採血を行いどのような原因で骨粗しょう症になっているかを調べるようにしています。
過去の骨折の有無、骨密度、採血結果や内科疾患(慢性肝疾患、慢性腎不全、甲状腺機能亢進症、ステロイド使用経験など)を総合的に考慮して、たくさん有る骨粗しょう症の薬の中からその方に必要な薬を選択します。
投薬後も定期的な骨密度測定、採血にて薬の効果判定、副作用の有無を確認しながら治療を継続していきます。
骨折時の対策
肋骨骨折やヒビにおいては、その症状を感じていても日常生活を送れてしまう状態の場合もあります。
しかし、放置することで状態が更に悪化する場合があるため、違和感や痛みを感じる場合はなるべく早く整形外科などの専門医へ相談することが重要です。
また、骨折全般の応急処置に関しては下記コラムでまとめています☟
【骨折】かも!?応急処置と適切な行動【まとめ】
おわりに
当院としても、症状が重度化する前になるべく早く対策をしてほしいと常々思っています。今の症状にお困りであれば、いつでもご相談ください。『早期改善と予防のために、「今」のあなたに必要な医療を提案』をモットーに、地域の皆様のサポートをさせていただきます。
smile and support by 松井整形外科