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2024.03.14

コラム

【骨粗しょう症】:日常生活で意識してほしいこと10選

こんにちは。
愛知県安城市にある松井整形外科です。今回は「骨粗しょう症」について書いています。過去にも同様のテーマで掲載していますが、「骨粗しょう症」への理解をより深めていただきたいと思っています。

✓読者の悩み
・骨粗しょう症って何?
・骨粗しょう症と診断されたけど、日々気を付けることは何がある?

こういったお悩み、疑問にお答えします。

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【骨粗しょう症】:日常生活で意識してほしいこと10選

◎骨粗しょう症って何?

「骨粗しょう症」、一度は耳にした方もいらっしゃると思います。既にそう診断されている方も多いのではないでしょうか。僕の印象ではありますが、この「骨粗しょう症」はあまりその影響を気にしていない、自分にはあまり関係ないと思っている方が多いように思います

しかし、「骨粗しょう症」も病気のひとつ。正しい知識と対策をすることで、ご自身の生活を守ることになります。

改めて「骨粗しょう症」とはどういった病気なのか⁉見ていきましょう。

※1
症状
骨粗鬆症になっても、痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などです。
骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。また、背中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んだりします。

原因と病態
からだの中の骨は生きています。同じように見えても、新たに作られること(骨形成)と溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返しています。骨粗鬆症は、このバランスが崩れることでおこり、骨がスカスカになってきます。骨粗鬆症は圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。

原因としてはこれら以外にも、日頃の食事や栄養バランス、運動習慣の有無、過度の喫煙や飲酒など、生活習慣も大きく関係することがわかっています。

◎日常生活で意識してほしいこと10選

1. カルシウムとビタミンDを意識して摂取

乳製品(牛乳、チーズ)、豆類(大豆、豆腐)、緑黄色野菜(ほうれん草、かぼちゃ)など、カルシウムビタミンDを多く含む食品を積極的に食べましょう。医師に相談しながらサプリメントなども検討しても良いと思います。

2. 散歩や水泳など、楽しい運動を取り入れる

ウォーキングや水泳など低負荷の運動を週3回以上は行いましょう。筋力をつけることで骨の強度を維持し、転倒リスクを減らします。

3. 家の中の障害物を片付ける

骨粗しょう症は骨折リスクが高くなります。転倒予防のために家の中の障害物を片付けましょう。家具の配置や家電コード、カーペットの隙間など、転倒する原因となりそうな環境を整えましょう。

4. 正しい姿勢を保とう

長時間座っている場合は、姿勢を正しい位置に保ちましょう。背中をまっすぐにして、肩を引き寄せ、足を床にしっかりとつけます。

5. 喫煙や過度のアルコール摂取は避けよう

喫煙過度のアルコール摂取は骨の健康に悪影響を与える可能性があるため、可能な範囲で控えるよう心がけましょう。

6. 定期的な健康チェックを受けよう

定期的に医師の診断を受け、骨密度血液検査を行いましょう。状態の変化を把握し、適切な治療提案を受けることが大切です。

7. 快適な睡眠環境を整えよう

良質な睡眠は骨の健康に必要不可欠です。快適なマットレスを用意するなど環境を整え、十分な睡眠時間を確保しましょう。

8. ストレスを減らすための方法を見つけよう

ストレスは骨の健康に影響を与える可能性があります。ストレスを減らすためには、ヨガや深呼吸などのリラックス法を試してみましょう。

9. 医師の指示に従おう

骨粗しょう症は病気の一種です。整形外科など専門医師の指示に従い、定期的に通院することが望ましいです。処方された薬やサプリメントを正しく服用し、自身の健康を守りましょう。

10. ライフスタイルの改善を続けよう

最後に、日常生活の中で健康的な選択を継続することが重要。バランスの取れた食事や運動、ストレス管理などを続けることが、骨の健康だけでなく、全身的な健康を維持することに繋がります。

◎当院での検査、治療

当院では、骨粗しょう症が疑われる方が来院された際には、先ず骨粗しょう症に起因する骨折(大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折など)を過去にしたことがあるかを確認します。その後、骨密度検査を施行し、その結果骨密度が低値である場合は採血を行いどのような原因で骨粗しょう症になっているかを調べるようにしています。

過去の骨折の有無、骨密度、採血結果や内科疾患(慢性肝疾患、慢性腎不全、甲状腺機能亢進症、ステロイド使用経験など)を総合的に考慮して、たくさん有る骨粗しょう症の薬の中からその方に必要な薬を選択します

投薬後も定期的な骨密度測定、採血にて薬の効果判定、副作用の有無を確認しながら治療を継続していきます。

※1「骨粗鬆症(骨粗しょう症)」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる (joa.or.jp) 2024.3.8

◎最後に

上記10選のポイントを意識することで、骨粗しょう症の方は日常生活をより健康的に送ることができると思います。

大切なことは常に医師との連携を保ちながら、自身の健康管理に努めることです。

当院としては、重症化する前になるべく早く対策をしてほしいと常々思っています。今の症状にお困りであれば、いつでもご相談ください。早期改善と予防のために、「今」のあなたに必要な医療を提案』をモットーに、地域の皆様のサポートをさせていただきます。

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