愛知県安城市で整形外科・内科・リハビリテーション科の診療を行う松井整形外科「お知らせ・コラム」ページ

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2023.11.16

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整形疾患と向き合う‐オリジナル物語「テニス少女 骨折からの復活」編‐

※この物語の登場人物は架空の人物であり、当院作業療法士が書いたオリジナルストーリです※

少女の名前は美咲。彼女は小さな頃からテニスが大好きで、テニスコートでラケットを握ることが何よりも楽しみでした。彼女は地元のテニスクラブに通い、コーチの指導を受けながら日々テニスの腕を磨いていました。

美咲は中学校に入学すると、学校のテニスチームに入ることを決意しました。彼女はテニスのプロ選手を夢見ており、学校のチームでトーナメントに出場し、スキルを向上させることがその第一歩と考えていました。仲間たちと切磋琢磨しながら、彼女は練習に熱心に取り組みました。

しかし、運命は美咲に試練をもたらします。ある日の練習中、美咲はボールを追いかける際に足を滑らせ、激しく転倒してしまったのです。その瞬間、彼女は激しい痛みを感じ、テニスコートに倒れ込みました。チームメイトたちは心配そうに美咲の周りに集まり、コーチはすぐに救急車を呼びました。

整形外科での診察の結果、美咲は足首を骨折していました。医師は手術が必要であることと、その後もリハビリテーションが必要であることを説明しました。美咲は驚きと失望に包まれましたが、テニスへの情熱まで失うことはありませんでした。

美咲は手術後、リハビリテーションを開始しました。彼女は理学療法士の指導を受け、足首の筋力と柔軟性を回復させるために懸命に努力しました。リハビリ中にはつらい痛みや苦痛もつきものでしたが、持ち前の強い意志と忍耐力で立ち向かいました。

一方、美咲は日々の生活においても工夫を凝らしました。健康的な食事を心がけ、栄養バランスの良い食事を摂るようにしました。また、テニスに関する本や動画を暇さえあればチェックし、イメージトレーニングも欠かさず行っていました。

美咲の家族も彼女をサポートし、彼女が復帰することを願っていました。父親は彼女のためにテニスの試合を録画し、母親は美味しい健康食を用意し、弟妹は励ましの言葉で美咲を支えました。

数か月後、美咲の足首はかなり回復し、医師から再びテニスの練習を始めても良いとの許可が出ました。美咲は感謝の気持ちでコートに足を踏み入れ、テニスラケットを握りしめました。練習を再開した美咲は、最初は慎重でしたが、次第に自信を取り戻し、プレーの感覚を取り戻していきました。美咲の復帰は、チーム全体の士気を高め、仲間たちにも勇気を与えました。

そして時は経過し、卒業試合の日が近づいてきました。美咲は最後の試合に臨むことを決意し、その試合が自分にとってテニスへの復帰の象徴であると感じていました。彼女は練習に熱心に取り組み、特に体力と精神力の強化に注力しました。

迎えた卒業試合の日、美咲はテニスコートに立っていました。スタンドには多くの観客が詰めかけ、彼女の家族や友人も応援に駆けつけました。美咲はその瞬間に感動しながら、テニスラケットを握り締めました。

試合は白熱し、最終セットへと突入。美咲と対戦相手は互いに激しく競り合い、観客はその緊張感に引き込まれました。美咲は足首の痛みを感じつつも、決して諦めませんでした。

激しい試合の末、美咲の卒業試合の結果は2位。惜しくも県大会優勝を逃しました。しかし、彼女は笑顔で相手選手に握手を求め、スタンドに感謝の意を表しました。美咲は「テニスは私の生きる力であり、今回の経験(骨折)でより強くなれました。これからも夢を追い続けます」と述べました。

美咲の物語は、困難に立ち向かい、情熱を持ち続ける力の大切さを示しています。彼女はテニスのケガから立ち直り、卒業試合で見事2位に輝きました。美咲はテニスの道を進み続け、将来のプロ選手としての夢へ向かって歩みを進めました。彼女の物語は、どんな時でも希望を持って、誰もが困難を乗り越え、夢を追求し続けることができることを示しています。