検査機器・設備 Inspection equipment
放射線による画像検査では、撮影した画像を基に「病気・けがの発見」や「医師と連携した治療方法の確立」などに繋げることができ、
診断や治療において非常に大きな役割を果たしています。
一般撮影装置
X線(レントゲン)を人体に照射し、体内を通過したX線の吸収差を画像化することで様々な病気・けがの初期診断を行うことが可能です。当院では、これらの撮影装置を活用し、診断価値の高い画像の提供を心がけています。
MRI
MRIは、脊椎や関節などの病気・けがに対してX線を用いることなく(被爆することなく)検査することができる装置です。当院では1.5テスラの超電導MRI装置を導入しており、一般検査装置のX線(レントゲン)では判りづらい筋肉・靱帯・神経の損傷や、小さな骨折などを発見できます。
CT
CTは、様々な方向からX線を照射することで、骨折や、関節・臓器・血管などの病気・けがを、多断面画像や立体画像などから発見することが可能です。当院では、16列マルチスライスCTを導入しており、大量の画像データを高速かつ高画質で撮影できます。また、骨折のずれや治り具合の確認、頭蓋内出血の有無、内科疾患の検索目的で使用します。
骨塩定量測定器
骨密度の測定を行う骨塩定量測定器では、骨に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルの成分量を測定することができます。骨の密度を把握し、骨粗しょう症や代謝性骨疾患などの予防に繋げることが可能です。当院では、患者様が座った状態で2分程度、前腕の測定を行います。
骨密度測定の重要性
「骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン」にて、骨折に繋がりやすい骨粗しょう症の予防および治療が必要であると述べられています。骨量が急速に減少する閉経後の女性や、骨量がすでに著しく減少している高齢者においては、骨量の維持とともに転倒防止の対策が必要です。骨密度が気になった方はスタッフにお声かけください。
超音波診断装置
(エコー検査)
超音波診断装置は、超音波を用いてレントゲンではわからない筋肉や腱、血管、神経などの軟部組織の損傷や断裂など検査する装置です。また、損傷組織の修復を確認するほか、注射部位の確認やガングリオン・外傷後の血腫の穿刺除去などにも活用し、安全かつ的確な医療に繋がるよう努めています。
デジタルX線TV装置
デジタルX線TV装置は、患部をX線透視撮影により観察することで、バリウム検査や骨折の整復、背骨の神経根への麻酔薬注射(神経根ブロック)などを行うための装置です。
外科用Cアーム型
X線TVシステム
手術室には、X線透視撮影によりリアルタイムで観察することができる外科用Cアーム型X線TVシステムを設置しています。Cアームは、多方位から正確な患部観察をすることができるため、例えば骨折治療においても、整復後の骨に金属のピンやプレートを正しい位置で固定することが可能です。
心電図検査装置
心電図検査装置は、電極を身体に装着することで、心臓の収縮・拡張や血液の流れなどを調べる装置です。検査によって心筋梗塞や狭心症、心臓弁膜症、心不全心筋などの心臓病の発見や、病状の確認、治療効果の確認などを行うことが可能です。
リハビリテーション機器・設備 Rehabilitation equipment
2階のリハビリテーションセンターはフロア一面がリハビリテーション専用の空間となっており、その面積は500平米に及びます。
様々な年齢層・症状の患者様の幅広いニーズにお応えできるよう数多くの運動療法機器や物理療法機器を導入しています。
運動療法・動作練習用機器
筋力トレーニングマシン
身体の各筋肉に負荷を与えることで、筋力の向上を図るトレーニング機器です。姿勢や日常生活動作の改善はもちろんのこと、スポーツ競技への早期復帰やパフォーマンス向上も期待できます。
また、負荷設定をパネル操作で行うため、一般的なウエイトマシンと比べて負荷調整が簡単です。運動時に電子制御による補助が加わるため、トレーニング中のけがのリスクが低いという特徴があります。
ローイング
主に背中や肩甲骨周りの筋力を強化し、姿勢の改善を図ります。
レッグプレス
立ち上がり動作や歩行など、基本的な動作に必要な筋力の向上を図ります。
脚全体の筋力を強化することでスポーツ競技のパフォーマンス向上も期待できます。
レッグアブダクション
骨盤周囲の筋力を強化し歩行時のふらつき改善に期待できます。
レッグエクステンション
膝を伸ばす筋力を強化するマシンです。
膝関節周囲の安定化を図ることで歩行能力の改善やスポーツ競技への早期復帰を目指します。
Kinesis (キネシス)
3方向のケーブルによって複数の連動した関節の動きを取り入れ、実践的なトレーニングを行えます。実際の生活動作やスポーツ競技に、より反映されやすい動きで全身の筋力やバランス、柔軟性の向上を図ることができます。
レッドコード
天井から吊り下げられたロープにより身体の重みを免荷し、リラクセーション効果を狙ったり、反対に負荷をかけたりすることで、筋力トレーニングを行います。
投球用ネット
スポーツにおける実際の動作を撮影・分析し、フォームの問題点やその修正を目的に取り入れます。
TAIKAN STREAM
(タイカンストリーム)
水の特性を利用したフィットネス機器です。不規則な水の動きをコントロールしようとする力により主に体幹のインナーマッスル(深層筋)の強化を図ります。
FLOWIN(フローイン)
独特な摩擦を生むシートと特殊素材のパッドから構成されるトレーニング機器です。
全身の連鎖的運動により体幹や四肢筋力を強化し、スポーツシーンや日常生活のパフォーマンス向上に期待できます。
スタビライザー
目盛で圧を確認しながらインナーマッスルのエクササイズを行います。
慢性腰痛症や頸部痛に特徴的なアウターマッスルの過剰な筋活動を抑制し、インナーマッスルの再教育を図ることができます。
トレッドミル
(ランニングマシン)
有酸素トレーニングや歩行練習に用いる機器です。ベルトコンベア上を走行・歩行することで持久力の向上や歩行能力の向上を図ります。
吊り下げ式免荷装置
主にトレッドミルマシンと併用して使用します。
脚に加わる体重を免荷することで骨折後などでも早期に歩行練習を行うことができます。
ニューステップ
(Nu-Step/全身運動機器)
全身の有酸素運動と無酸素運動を行えるトレーニング機器です。
低負荷・長時間の全身運動から高負荷での短時間運動まで対応が可能です。
エルゴメーター
バイク型の有酸素トレーニング機器です。脚の関節に体重が直接かからないため、膝の痛みがある方でも、関節に負担をかけずにトレーニングすることが可能です。
超音波診断装置
超音波診断装置
筋肉や靭帯の動き、柔軟性などをリアルタイムで視覚的にとらえることができ、理学療法の効率性・安全性を高めることが可能となります。
物理療法機器
フィジオパック
(表在温熱療法)
腰や頸部、膝など患部を温めることで血流を改善し、痛みや筋肉の張りの軽減を図ります。
マイクロ波治療器
(深部温熱療法)
電磁波の照射により深層の筋肉や関節周囲の腱・靭帯などに温熱効果を与え、関節の動きや痛みの改善を図ります。
超音波骨折治療器
骨折の治癒期間を短縮する機器です。骨折部位に超音波を照射し微弱な刺激を与えることで骨の修復を促します。
低周波治療器
微弱な電気刺激を与えることで痛みの軽減、筋力低下の予防、組織の修復促進などの効果が期待できます。
干渉波治療器
2種類の電流を患部へ放出し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。
主に筋肉の痛みの軽減を図ります。
頸椎・腰椎牽引装置
背骨を引っ張ることで、狭くなった骨の間隔を拡げ、神経や椎間板への圧力による痛みの軽減を図ります。また、血行不良の改善や筋肉の硬直緩和も期待できます。